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【実体験まとめ】30代未経験からエンジニア転職して感じたこと

2021年3月8日

私は妻の体調不良をきっかけに、自由度の高い働き方を目指して未経験からエンジニア転職しました。

キャリアチェンジを目指して動き出した頃は、キャリアの不安や新しい環境の不安から押しつぶされそうでした。
かなりの苦難の道でしたが、転職して間違いなく人生の自由度は上がり、自己肯定感もUPしました。
副業でも稼げるようになり、収入も前職より若干増えました。

並行して発信活動も強化することで、ベンチャー企業からのオファーをいただくことも増えました。

ネットで検索すると、「エンジニアは稼げる」「エンジニアの働き方は自由」など、エンジニア転職のいい部分だけが誇張されている記事も目にします。

しかし、当然ですが実態はいいことばかりではありません。

そこで、この記事では当時の自分と同じく30代でエンジニア転職しようか迷っている方に向けて、自分の実体験を元にまとめていきます。

30代未経験からのエンジニア転職は厳しいけど無理じゃない

よく聞かれるのが、30代未経験からのエンジニア転職は可能ですか?という質問です。
実体験からしても、間違いなく答えは「YES」です。

実際に、30歳前後未経験からエンジニア転職を果たして活躍されている方も多数いらっしゃいます。

30歳前後で未経験からエンジニア転職した方々

  • Shunichi Tsutsumiさん
    31歳からWebエンジニアに転向。現在はiOSアプリの第一人者。
  • かみざとよしとさん
    29歳で研究者からIT業界に転向。現在はエンジニアでありながらIT教育事業など複数の事業を手掛ける事業家として活動。
  • ゆーきさん
    32歳からIT企業に転職。現在は「転職クエスト」というエンジニア転職コミュニティを運営するキャリアアドバイザーとしても活躍。

しかし、当然ですがそこには前提条件がいくつかあります。

  • 問題解決力/仮説検証力がある
  • 論理的思考力
  • 自ら進んで学ぶ情熱がある
  • 覚悟がある

最低でもこれらがなければエンジニアとしてやっていくのは難しいですね。
後で後悔することになります。

IT系に限らずエンジニアという職業は日常業務が問題解決と仮説検証の連続です。
特に、問題を定義して仮説を立ててそれを検証するという力は間違いなく必須です。

自分の場合は、前職のメーカ時代に培った基礎があるのでなんとかなっていますが、皆さんはどうですか?

他には以下のようなものもあるとベターです。

  • IT関連(インターネットやPCの仕組みなど)の基礎知識
  • 何か自分でプロダクトを作り上げた経験

これらはあるに越したことはありませんが、業務の中で補える範囲なのでそれほど必要ないのかな、という感じです。

30代未経験からエンジニア転職する前に確認すべきこと5選

何のためにエンジニア転職するのか

皆さんは、何を実現するためにエンジニア転職を考えているのでしょうか?
叶えたい夢がある?技術が好き?自由な働き方を目指したい?

それはエンジニアにならないと叶えられないことでしょうか?
「エンジニアは稼げる」「エンジニアの働き方は自由」のようなネット記事を鵜呑みにしていないでしょうか?

エンジニアという職業は、少なくとも技術に対する興味、関心、好奇心がないとやっていけない職業です。
現場の作業は地味なモノも多いですし、ネットの情報にはないデメリットも多くあります。

たしかに、エンジニアの需要が高まっている背景もあって収入は高くなりがちですが、その裏には継続的な努力が必須です。

それらを総合して考えてもエンジニア転職をする必要があるのか、もう一度考えてみましょう。

自分はエンジニア職に向いているのか

エンジニアという職業は、他の職種と比較しても本人の適性がもろに出る職業です。
何かコードのエラーやバグで詰まってしまったときに、基本的には自分で原因を調査して対処する必要があります。
モノによっては1つのデバッグで数時間や数日かかることもあります。

そこで諦めずにやり抜く力があるのかどうかは、確認必須です。

ただ、初学者のうちはなにかやるたびにエラーやバグが出続けるのが当たり前です。
上達するに連れて徐々に楽しさも生まれてきます。

それらを差し引いても、楽しかったり、やりがいを感じることができそうであれば挑戦の価値はあると思います。

その後のキャリア

30代でのキャリアチェンジとなると、失敗してしまうと取り返しがつかない場合があります。
当然ですが20代での挑戦と違い、軽い気持ちで試しにやってみるというのはNGです。

それからの人生をITに捧げる覚悟を持って検討するべきです。

ただ、今の時代ではIT技術を持っているだけであらゆる面でかなり有利になります。

起業や独立する場合には培ったスキルは確実に活きてきます。
自分でHPを作ることもできるかもしれませんし、ネット上での活動の幅は大きく広がります。

他業界よりは比較的他の活動に展開しやすいので、それも踏まえて検討したらいいです。

家族のこと

30代ともなると、家庭を持っている方も多いと思います。
未経験業種への転職となると、必然的に一時的に収入は下がって家族に迷惑をかけることになりかねません。

エンジニアのような専門職への転職となると、最初の1年間は学習にかなりの時間を割かなければいけません。
育児中のような状況だと、パートナーに過度な負担を背負わせてしまう可能性もありますね。

これらを含めて、最低限家族の理解を得ておくことは必須事項です。

エンジニアとして食っていく覚悟があるか

結局これが最も重要です。
30代から新しい挑戦を始める以上は覚悟を決めて取り組むことは必須です。

地道な学習を何年も続けて、IT技術を追求し続ける事ができますか?

この質問に「yes」と即答できる方は、エンジニア転職しても問題ないです。
勝手に技術を吸収して自己成長していけるでしょう。

一方、即答できなかった方も、落ち込む必要はありません。
新しい業界でそれなりにやっていけるイメージを持つことができれば、決断するのもOKだと思います。

人生を左右する決断は本人にしかできないので、自分自身で総合的に判断してください。

エンジニア転職のための学習方法

基本的には、学習は無料または少額のWebサービスを使った独学をオススメします。

特に、最近は動画学習のプラットフォームが充実しつつあり、YouTubeなどでも優良な教材がたくさん出ています。
有効活用してみてください。

オススメのオンライン学習サービスについては、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

【おすすめ】プログラミングのオンライン学習教材3選

30代未経験からのエンジニア転職はしんどいことも多いけど挑戦すべき

30代未経験からのエンジニア転職は、ハッキリいってかなりしんどいことも多いです。
ただ、その分得られるメリットも大きいです。

自由度が高い働き方に移行しやすい

PCがあれば仕事できるという性質上、リモートワークがしやすいです。
特に、2020年からはコロナの影響でその傾向が一層加速したように感じます。

これからは、エンジニアに関してはリモートワークという働き方がスタンダードになっていくでしょう。

また、個人にスキルが身につくので、副業やフリーランス独立もしやすいです。
会社の業務で得たスキルを横展開するイメージですね。

優秀な人にとっては、働く場所を選ばずに自由度高く働くことができる職業の一つです。

市場価値が上がりやすい

経産省の調査によると、今後IT系の人材不足は加速していくことが予想されています。
それにつれてエンジニアの需要は増え続け、結果として市場価値は上昇し続けていきます。

さらに、通常業務を通してスキルが自分自身につくので、個人のスキルレベルもどんどんアップしていくことができます。
働く環境を自分で自由に選んでいくこともできるし、社会から求められることで自己肯定感がアップします。

この自己肯定感が上がりやすいのがポイントで、幸福度アップに繋がりやすいですね。

リスクを取って変化できないことが本当のリスク

今は新卒で大企業に入っても、生涯安泰が保証されない時代です。
黒字リストラも増えてますよね。
つまり社会に価値を提供するスキルがない人材は、容赦なく淘汰されてしまう時代です。

そもそも今までの終身雇用や年功序列の制度が例外中の例外です。
やっとグローバルスタンダードに追いついてきた感じですね。

日々の業務で成長がないにもかかわらず、大企業で待遇が良いという理由だけでそこにしがみつくことこそ本当のリスクです。

今の自分の状況を考えて、許容できるリスクはどんどん取っていくべきです。

最後に

30代で新しい挑戦をしようと考えている貴方は素晴らしいです。
その情熱をうまく活かすことができればきっと成功すると思います。

一緒に頑張りましょう!
応援しています。

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