
そんな悩みに答えます。
一般的には、「働きたくない」というと「甘えるな」、「働くということは耐えることだ」などという根性論が飛んできそうですが、これは状況によっては全く当てはまらないですよね。
おそらく働いている方の99%が一度は思ったことがあるであろうこの「働きたくない」について、現代日本社会の構造的な観点から分析し、解決策を提案します。
この記事の信頼性
- 筆者は上場企業の正社員エンジニア
- 昔は労働が嫌でたまらなかったけど、環境や思考を変えるなどの工夫で労働の苦痛感を削減することに成功
Contents
あなたが働きたくないと感じる構造的な理由
あなたが働きたくないと感じる直接的な理由には、例えば以下のようなものがあると思います。
- 頑張っても給料が上がらない
- 長時間労働/サービス残業が当たり前になっている
- やらされ仕事でうんざりする
- 雇用の不安定さ
- 将来の不透明さ
どれも心当たりがありますよね。
仕事内容自体は嫌いじゃないんだけど、頑張ってもそんなに報われないし、給料だけだと将来が不安...
ざっくりいうと、そんな感覚だと思います。
デフレと労働者からの搾取構造
このような感覚になる構造的な理由を分析する上で、現代日本社会の経済環境を把握することが必要だと考えています。
ここ数十年の日本経済を象徴する経済用語が「デフレーション」ですよね。
やっと最近になって外的要因から物価が上昇しつつありますが、日本は長年デフレに苦しんできました。
デフレが定着することで物価は伸びなくなり消費者の立場からはありがたいですが、生産者や労働者の立場はジリジリと悪くなっていきます。
デフレになると企業はコストカットを迫られ、経営判断として一番削減しやすい賃金を押し下げようとします。
しかし、日本においては既存の従業員の給料をカットすることはよほどの理由がないと正当化されませんよね。そこで、企業は新たに雇用する正社員数を抑え、代わりに低コストの労働力を派遣などの形で確保しようとします。
日本経済がデフレに突入していった当時、同時に派遣労働の解禁が合わさったことでこの流れが加速していまいました。
この結果、現代に至るまで基本的に労働者の賃金は上がらず、最初から低賃金の派遣労働者の割合が増えるという構造になってしまったのです。
硬直化した昭和型雇用慣行
それに加えて、年功序列や終身雇用といった昭和型の雇用慣行もそれに拍車をかけています。
経済が上向きであれば、雇用が確保されるメリットを享受できるのでしょうが、長期デフレの不況下では逆効果になってしまいます。
結果として若年層の賃金は抑えられ、頑張って結果を出しても査定の差による昇給も雀の涙。
これでは、誰だって嫌になりますよ。
さらには、会社によってはサービス残業が当たり前みたいなところもあるみたいですよね。
これは明らかな労働者の搾取です。
このような硬直化した文化の会社にいる場合は、環境が悪いのですぐに転職することをお勧めします。
働きたくない、それでも誤魔化して労働意欲を保つ方法
現代の日本においては、構造的に労働意欲を持つこと自体が難しいということがわかったと思います。
では、日々の労働を嫌々こなすことしかできないのでしょうか?
いいえ、以下の点を心がけることでこんな経済環境の日本においても労働意欲を維持することはできると考えています。
- 自分で稼ぐ方法を持つ
- 裁量を持つ
- 日本的労働慣行の影響が少ない企業に転職する
自分で稼ぐ方法を持つ
現代は上記のような厳しい労働環境の一方で、個人で稼ぐ道も開かれていますね。
例えば、プログラミングやデザインを学んで個人で案件を請けるなどです。
立ち上げまでは本当に大変ですが、一度軌道に乗ると給料とは別に収入を得ることができます。
このように、自分で給料以外に稼げたという経験は労働観を根本から帰るインパクトになりうると思います。
会社の給料と違って報酬は取引先との交渉や成果次第で自分で決めることができますし、それが金銭的報酬の面でモチベーションになることでしょう。
自分もそうでしたが会社員の傍らの副業から始めることでリスクを最小限に抑えることができるのでおすすめです。
裁量を持つ
2つ目は、会社の中で裁量のあるポジションを取ることです。
といっても、今お勤めの会社の体質によってはそう簡単に裁量を持たせてはくれないかも知れません。
そこで、そのような日本的労働慣行の影響が少ない企業に転職することをお勧めします。
実際、自分は日本的慣行が強く残る日系大企業と日系メガベンチャー双方に勤務経験がありますが、一社員の最良の幅が会社によって本当に差があると感じています。
もちろん日系メガベンチャーのほうが個人の裁量は大きいし、職種にもよらずにその傾向はあると思います。
このように、会社によっては社員に裁量を渡して自己決定感を満たしてくれる環境もあると思います。
それでも働きたくないなら
嫌な労働のモチベーションを保つ方法を紹介しましたが、それでも労働したくない場合はどうしたらいいのでしょうか。
そのための一つの解として、最近流行りのFIRE(Financial Independence Retire Early)がありますね。
読者の中にも、FIREを目指して資産形成に励んでいる方も多いと思います。
FIREは生活費を労働ではなく資産からの収入で賄おうとするものですが、自分はあまりお勧めしていません。
そもそも労働が苦痛で環境改善の努力ができない状態で我慢を重ねてFIREのために資産をひたすら溜め込むことは人生トータルで見たら無駄だと思うからです。
誤魔化しでもいいので、まずは自分の労働意欲向上のために環境を変えることを考えてみると案外視界が開けてくることもあるかも知れませんよ。
自分が労働に対して前向きなマインドを持てるようになれば、FIREは後から勝手についてくると思います。
最後に
「働きたくない」と思うのは、何もおかしくありません。
むしろ、それは正常な感覚です。
あなたの人生は会社に捧げるためのものではない。
まずは小さく一歩踏み出して、「自分の未来は自分で選べる」という実感を取り戻しましょう。