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【要約】株メンタル トップ3%投資家の最強ソリューション

この記事では、経営者兼株式投資家の上岡正明さんが書かれた「株メンタル―トップ3%投資家の最強ソリューション」の内容を要約します。

株メンタルとは

本書では、株メンタルを「株式投資で勝つ個人投資家の理想の心理状態」と定義しています。

株式投資で勝つための必須条件は株メンタルを常にチェックして、どんな状況でも冷静に適切な判断が下せる状況を維持することであると説明します。

株式投資のパフォーマンスは、株式市場の地合いや決算の好悪よりなどの外部要因よりも、投資家自身の心理状態によって左右される部分が圧倒的に大きいです。

それは一般的に高学歴で頭が良く分析力に長けているとされる人であっても、必ずしも勝てているわけではないことを見ると明らかですね。

儲かっていない投資家ほど、自分の敗因を市況や剪定した銘柄の決算が悪かったことなど自分の外側に求めようとしますが、勝てる投資家ほど自分の心理状態が最も重要であると理解しているわけです。

私の実体験からも言えますが、株式投資で大きく失敗するタイミングは、例外なくメンタルが市場に支配されて極端な欲望や恐怖に苛まれている時だったりします。

逆にいうと、欲望の頂点や恐怖のどん底でも冷静に機械的に判断を下せる状態であれば大きな利益を上げられた場面も多く経験しています。

本書では「株メンタル」を手に入れることで、株式市場の市況に関係なく利益を上げ続けられるトップ3%の投資家になることができると説明しています。

私含め、全ての個人投資家必見の内容なので一緒に覗いてみましょう!

株メンタルを手に入れるには

株式投資に影響を与える心理法則を理解する

株メンタルを手に入れるには、まず人間の行動心理の法則を知ることが重要です。

次に挙げるように、一般にもよく知られている心理法則の多くが投資判断に影響を与えています。

  • プロスペクト理論
  • 損失回避性バイアス
  • 感応度逓減性バイアス
  • 参照点バイアス
  • 認知的不協和バイアス
  • メリット拡張バイアス
  • コンコルド・バイアス
  • 保有効果バイアス
  • アンカリング
  • フォン・レストルフ効果
  • ギャンブラーの誤謬

詳しい内容は専門書なりに譲るとして、ここで大事なのは全ての投資家はこれらの心理法則によってバイアスのかかった状態で投資判断をしているということです。

その事実を知らずに取引をするのは、狂った方位磁針を持って航海をするようなものだと思いませんか?

自分が如何にバイアスのかかった状態で取引をしているのかを知ることで、冷静な判断をするための助けになります。

一つ例を挙げましょう。
上に挙げた心理法則にプロスペクト理論損失回避性バイアスというものがあります。

この法則によると、人は利益を得られる場面では確実性を求め、損失を被る場面では損失を確定を遅らせたがる傾向があります。

これを株式投資に当てはめると

  • 含み益が出ている場面では利益を逃すまいと早めに利益確定をしてしまう。
  • 含み損が出ている場面では損失を確定させたくないあまり損切りをためらってしまい、損失を取り戻そうと大きなリスクをとってしまう

ということになります。

バイアスのかかった意思決定の結果として損大利小のトレードをしてしまい、負けトレーダーになってしまうわけです。

これに似た状況は、投資家であれば一度や二度は確実に経験したことがああると思います。

このように、それぞれの心理法則は株式投資の意思決定に深く関係しており、これらの行動心理を知ることで損失回避と利益最大化に役立てることができます。

コントロールすべきは自分の心理状態であることを知る

当然ですが株式取引は自分だけでは成り立たず、必ず相場の向こう側に取引相手が存在します。
取引相手がミスを犯せば自分に利益がもたらされますし、反対に自分がミスをすると相手に資金を奪われてしまいます。

無意識に自分と株式市場が対峙しているイメージを持ちがちですが、画面の向こうに生身の人間がいるわけです。(今の時代はAIプログラムかもしれませんが)

つまり、如何にミスをせずに取引相手のミスに乗じて利益を積み上げるかのゲームであると捉えることもできます。

自分の予想に市場を合わせようとするのではなく、自分のメンタルを常に正常にコントロールし、取引相手のメンタルが崩れる隙をついた投資判断ができるかというところに気を使うべきです。

投資ルールを定め、的確に運用する

感情を排除して常に合理的な投資判断を下すためには、自分独自の投資ルールを定め、的確に運用することが必要です。

比較的投資経験の長い投資家の中にも、独自の売買ルールを持っていない人も多いようです。
しかしそれでは、市場に感情を支配されそうになったときに何が正しいのかわからなくなってしまいます。

例えば、「このサポートラインを割ったら損切りする」「連続陽線をつけたあと最初の陰線で利益確定」などあらかじめ決めておくとメンタルが動揺している場面でも何が正しい判断かわかるようになります。

私自身は、例えば次のようなルールを運用しています。

  • 投入資金は分割して投入する
  • 長い下髭をつけたら分割売買ルールに則って買いエントリーする

株メンタルは一生モノの武器になる

株メンタルは誰でも手に入れることができ、誰でも勝率を高めることのできる王道の投資スキルです。

私自身も欲望や恐怖心のコントロールにフォーカスするようにしてから投資成績を改善することができました。

テクニカル分析力など他のスキルとも同様ですが、一度手に入れると株式市場から一生利益を挙げ続けることができます。

正直、株式投資をやっているなら身につけない方法はないと思います。

投資成績を向上したい方は、本書を手に取って実践してみてください。
すぐに効果を実感できると思います。

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